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■ Cage for Kage 〜捕らえられたかげ
部屋の中央に並んだ柱に沿って歩くたび、鳥や魚や動物の「かげ」が柱と柱の間の暗がりから現われる。 これは柱ではなくて檻のようにも見えるけれど、檻の中に動物たちが捕らわれているのか、それとも我々が檻の中から動物を眺めているのだろうか。 行き交う動物は、いつかどこかで見たような生き物たちで、この世界にはいないはずなのに、なぜか記憶の中には存在する。 そうしたどこかで出会った動物と我々は、柱の向こう側とこちら側で、ずっと交わることがないまま、お互いの存在を意識している。
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