back | |||
minim++ | art work | |||
■ ○ [en]
:: プラネタリウム用ドーム、アクリル半球、カラーセンサー、鉄、アクリル、
世界は円にちがいない。 ◯[en]が展示されている会場には、直径5mの巨大な半球体=ドームが置かれている。観客はこの構造物の中に入り込み、ラック上に並んでいる数10個のカラフルな半球体の中から任意に2つ選び出し、それらを組み合わせて球体を完成させる。すると、あたかも球体の中に封じ込められていたイメージが開放されたかのようにドームの壁面に映像が投影される。この映像は、アイコナイズされた様々な物体のパーツであり、2つのパーツが組み合わさることによって、ある1つの「個体」が生み出される(例えば、青い馬の頭部と赤い猿の胴体が組み合わさると青と赤の奇怪な動物が出来上がる)。このようにして、会場に訪れた観客は、自分にとっての完全な球体を求め、幾つもの半球体を合わせていく。 プラトンによれば、本来人間は球形であった。けれども、その力があまりにも強大すぎたために、神によって真二つに切断されてしまい、今のような人間が生まれたというのである。それ以来、半球体となった人類は常に自分のもう一つの半球体を求め続けている。
Copyright (C) 2007 plaplax ltd. All rights reserved.
|