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 at <case sandbox>

 

:: ccd カメラ、プロジェクター、コンピューターなど
:: 4000 × 6000 × 5000
:: [ interactive installation ]
:: 2000年

 

この作品は、i-traceシステム*を用いた、観客参加型の作品です。床に投影された映像の砂漠に足を踏み入れると後からいろいろな動物、例えば、ネコ、トカゲ、ウサギ、ゾウなどの足跡がついてきます。複数の動物の足跡が交差すると、そこに動物達が生活している場所の断片が浮かび上がります。それはまるで、動物達の記憶が呼び覚まされるかのようです。足跡やそれを取り巻く環境から、動物達の正体を想像してみて下さい。

自然界に残された足跡から様々な情報を読み取る行為を、アニマル・トラッキングといいます。足跡を分析することで、種類、大きさ、性別、行動範囲、習性など、その動物のもつキャラクターが浮き彫りになるのです。

足跡は、空間的に確かにそこに存在するものですが、そこに誰かが「いた」という過去の存在を示すものでもあるのです(「at」という前置詞は、空間におけるある地点を示すだけでなく、時間におけるある一時点をさす際にも用いられます)。

* i-traceとは、筧康明が開発したインタラクティブな空間演出システムである。本システムは、人物追跡、コンピュータグラフィックスおよびプロジェクション技術を応用し、人の歩いた軌跡とその軌跡同士の触れ合いを様々な映像表現でリアルタイムに演出することを可能にした。

システム制作協力:牛田啓太

協力:東京大学大学院情報学環・学際情報学府 原島・苗村研究室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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